2020年和数協学習会

 錐体の体積、球の表面積・体積を説明する教具や実験を紹介していただきました。厳密な証明は高校で積分を習ってからしかできないので、中学校段階では、教具や実験で納得してもらうしか方法がないそうです。
嘉摩尻寿(中学校)
土橋要治(小学校)
 点を移動して面積、面を移動して体積ができるという考えを紹介していただきました。ジャッキを使って、面を移動させて体積を見せる大がかりな教具を紹介していただきました。また、世界中にあるいろいろな面積の単位は田や畑で収穫できる作物量から生まれてきているものが多いと話されました。
数協学習会が、和歌山信愛大学で行われました。参加者は11名でした。
今年は「面積・体積」をテーマに、小学校・中学校・高校からそれぞれ発表がなされました。

加納秀記(高校)

数学Ⅰの三角比の単元で、正弦定理・余弦定理を使って辺や角を求める問題で、求める順序を間違えると三角比の表を使わざるをえなくなるという悩みの相談がありました。

原啓司(小学校)

 小学校では、「広さ」=「面積」の大きさの表し方を、「4段階指導」(「直接比較」→「間接比較」→「個別単位」→「普遍単位」)にしたがって授業を進めます。最初は「新聞陣取りゲーム」をして、自分の取った陣地をはさみで切り取って、面積比べをすることから導入します。レンガで囲まれた花壇をレンガで敷き詰めることにより「個別単位」を導入し、世界共通の面積の単位として「1㎠」を導入します。
 長方形の面積が「たて
×よこ」で計算できることを説明するところにこだわりがあって、結構難しいそうです。
 いろんな形のものにも面積があることを理解させるために、自分の手のひらを方眼紙に写してその面積を求めます。また、御坊市の地図に方眼を重ね面積を求めます。

山脇修一(高校)

 三角形5個を使って相似な三角形を作るパズル、四角形4個を使って相似な四角形を作るパズルが紹介されました。

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2020年2月24日(月)
於:和歌山信愛大学

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