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2019年和数協学習会

 2019年2月16日(土)和数協学習会を桐蔭中学校で開催しました。今年は次期学習指導要領で大きく変わる「統計」についての学習会を行いました。参加者は9名でした。
「箱ひげ図」 山脇修一(市立和歌山高校定時制)

2019年2月16日(土)
於:県立桐蔭中学校

「検定、推定」 嶋田佳一(和歌山高専非常勤講師)
  中学校で行っている標本調査の授業をパワーポイントを使って紹介していただいきました。「統計は、事実がものをいう社会では、人にうったえる力が非常に大きい反面、使い方を誤ると、人をだます有力な武器にもなる」と話され、統計でだまされそうないくつか事例が紹介されました。
また、「リテラシー・ダイジェスト」誌が1936年のアメリカ大統領選挙で標本調査をして予想したものの、大きくはずれた結果になったという事例を挙げて、うまく標本を抽出しないとデタラメな結果が出てしまうおそれがあると話されました。
 「新素材の枕を使用した30人のうちの80%にあたる24人が以前よりよく眠れたと回答した」という事実から「新素材の枕はよく眠れる効果がなかった」という仮説をたてて、検定を行う授業実践の報告がありました。サイコロを全員で何回も投げる実験をして、偶数の目が80%も出ることは滅多に起こらないと確かめたそうです。また、母集団の分散がわかっているとき、標本調査を行い、標本平均から母平均を推定する方法が説明されました。
「標本調査」 嘉摩尻寿(桐蔭中学校)
 「箱ひげ図」は現行の学習指導要領では高校の内容になっていますが、次期学習指導要領では中学校に移行されます。巨人と阪神の野球選手の年俸の分布を箱ひげ図にして、比較する実践が報告されました。また、都道府県の人口のデータも紹介されました。箱ひげ図は複数の分布を比較する場合に有効だと話されました。
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