2018年和数協学習会

2018年3月21日(水)
於:県立桐蔭中学校

 2020年度から実施される大学入学新テスト「数学Ⅰ+A」の試行調査問題をもとに、新しい大学入試問題の傾向を話していただきました。
 図形ソフトを操作して考察している場面を想定した問題が2問出題されていました。授業で生徒に図形ソフトを操作させておく必要があるという意見が出されました。記述問題も出題されていました。また解答が複数ある問題も出題されていました。問題文が長く、じっくり考えていては70分で全て解くのは困難と思えるような量でした。受験生はかなり練習していかないと問題に対応しづらいだろう。2、3年すれば受験業者が対策問題を作って、学校に売り込みにくるようになり、生徒も慣れて条件反射で問題が解けるようになる。受験業者をもうけさせるだけ。学校は受験業者の下請けになってしまう。等、厳しい意見が出されました。
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2018年3月21日(水)和数協学習会を桐蔭中学校で開催しました。参加者は11名でした。
「かけわり紙芝居」
原啓司氏(御坊市立塩屋小学校)
「大学入学新テストについて」
  「かけわり図」を導入、定着させるために作った「かけわり紙芝居」の実践報告がありました。「かけわり図」は北陸数教協が考案したもので、かけ算やわり算の意味定着させるのにたいへん有効なシェーマ図です。文章題を苦手にしている子の多くは、かけ算するのか割り算するのかがわからないので、「かけわり図」を定着させたいと思い、香川県の石原清貴さんの考案した「かけわり紙芝居」を参考にして、実践したそうです。
 最初、動物の足と鳴き声から動物を当てるという導入からスタートし、「1当たり量」と「いくつ分」から「全体量」を求める「かけ算」から、「全体量」と「いくつ分」から「1あたり量」を求める「等分除」へ、そして、「全体量」と「1あたり量」から「いくつ分」を求める「包含除」へと紙芝居は進んでいきました。はじめはゆっくり考えさせて、徐々にテンポをあげていくのがよいということでした。
嶋田佳一氏(和歌山工業高等専門学校)
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